クリスタルのブログ

ミクロとマクロの観点から、王国の文化を理解し、イメージを膨らませていくことを目指すブログです。

お父様がお母様に託した選択の道

お父様が聖和される半年ほど前、お父様がヨスに行かれている時、金孝南氏が主礼でお母様が他の霊と結婚式をしたことをお父様が知り、2012年1月19日の訓読会でお母様を激しく叱られたことがありました。そして、お母様の後ろにソク・チュノ氏、ファン・ソンジョ氏、ユン・ジョンノ氏、キム・ヒョユル氏を立たせて「2度とそのようにしません。」と誓わせて、その場にいた皆に拍手させる出来事がありました。


この時のお父様の心痛はどれ程だったのだろうと考えてみました。


これは決定的なお父様に対するお母様の裏切り行為であり、モーセがシナイ山から石板を持って帰って来た時、民の不信仰に怒って石板を割ってしまいましたが、お父様からすると、そうしてもおかしくないような決定的な背信の出来事だったと思うのです。


お父様はお母様が真の母になれるように、今までどれ程の努力をされてきたのでしょうか? 1992年4月10日に私はニューヨーカーのグランド・ボール・ルームで、お父様のみ言葉を受けていましたが、その時日本ではお母様が女性連合の創設大会を勝利された時でした。お父様はテレビ電話で日本にいらっしゃるお母様と結びながら、「オンマが偉大な事をやったんだよ」と大変喜ばれていました。その時のお父様の笑顔は今でもつい昨日のことのように思い出されます。


神様の摂理をイエス様から受け継いだ時から、お父様はどれ程の犠牲を払われながら、築かれた主の道だったのでしょうか? まさに涙で歩まれた主の道でした。


お父様が築いて来られたすべての勝利を台無しにするような現実を前にしてそれでも最後の最後までお母様に選択の道を残されたお父様の愛の前にその痛みを思い出すと涙がこぼれて仕方がありません。


私が10日間の本体論教育を受けに2012年7月中旬ごろ清平に行ったときに目にしたお父様はどう見ても憔悴仕切った痛々しいお姿で、いつもの勢いがなく急にお歳をとられてしまったようでその変わりはてた姿に本当にびっくりしました。


下の写真はその修練会の時に撮影したものです。(聖和される約1か月前です。)


お元気でまだまだお父様は現役ばりばりでいらっしゃると思っていましたから、その変わり様にショックを受けたものでした。今から思い出すと指折り数えて待っていらっしゃった基元節を目前にこんな裏切りがあったのです。90歳を過ぎたお父様にこの大きなショックはどれ程の精神的なダメージを与えたでしょうか?幹部たちもお母様の顔色ばかりを伺っていたなんて当時はそんなことは知る由もありませんでした。


その10日修の中でみ言葉を語ってくださったお父様です。
お母様をよく見ると何となく表情が硬いのですが、裏切り行為をご存知で座っていらっしゃるお父様が今から思うと本当に痛々しいです。


そんなことがあって、誰にも言えない痛みを抱えながら、10日修の私達にみ言葉を語ってくださるのですが、お父様は即座にステージから下りて、私達のすぐそばにきて私達を愛してくださいました。下の写真がその時のお父様のご様子です。


いつものように何時間だったでしょうか?たっぷりと語ってくださった後、「もう行かないとならないんだね。」とおっしゃり会場を去って行かれるのですが、前の方からゆっくり歩いて大聖殿の一番後ろの方まで行かれました。そのまま大聖殿の後ろから出られるだろうと誰もが思っていたと思います。



その時私は前の方にいましたので、これはお父様が後ろの方に向かって歩かれているお写真です。お父様が見えなくなってしまうと思っていたちょうどその時です。くるりと向きを変えられて、おどけたお顔をされながらまた前に向かって歩き始められました。
そのお父様の計らいが皆嬉しくて確かその時わーと歓声が上がったと思います。
会場のみんなを一瞬で笑わせ喜ばせてくださったのです。



お父様はいつも意表をついて私達の想像出来ないことをされると、お父様のサービス精神とそのお茶目ぶり(といったら失礼かもしれませんが、)に私の心は一瞬で暖かくなったのを覚えています。何とも言えない神様の愛に包まれたのでした。歩くのもままならないお父様が必死に一歩一歩歩いてまた戻って来られてすぐそばを通られたのです。
(下の写真です。)あまりにも近かったので写真のピントがずれてしまいましたが、会場にいる私達が少しでも情的な因縁を結べるように懸命に愛してくださったお父様のお姿だと思うのです。

このようにして最後の最後までお父様は私達を喜ばせて下さいました。


それにしても、お父様は思えば2008年の頃、亨進様を相続者・代身者に決定されて以来、2つの道を想定されていたように思うのです。


お母様が勝利する道。つまり、お父様の対象としての位置を守り、母子協助で2代王様を支えてくれると最後まで信じての道と、お母様が、富や権力を手にする道。つまり、お父様とは別の方向へ行くかもしれないのでそれに備える道。


お父様はこのあと肺炎になられたと聞きました。そして、その一か月後の9月3日にお母様が最後の最後まで裏切らないと願いながらどうすることも出来ずに聖和されてしまいました。


最後に栄光の王冠の詩を亨進様が朗読して下さっている動画を載せたいと思います。


「栄光の冕旒冠」 栄光の王冠 詩朗読、文亨進


最後まで、このようにどこまでもお母様や幹部に対して、裁かれなかった偉大なお父様でした。どれ程痛々しいお父様の行かれた道でしょうか?でも今その勝利圏が、亨進様と国進様に受け継がれたという驚くべき事実に万歳!万歳!万歳!



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